BABYMETAL 接触編04「ソニスフィアの奇跡」

奇跡の30分と言われているこのフェスでのライブは何だったのか

あの時、あそこで何が起こったのか

私が知る限りのことをお話します

 

英国のRockファンに愛されてきた「Sonisphere(ソニスフィア)」

ヘビーメタル/ハードロックが中心のフェス

「BABYMETAL」がこの歴史と伝統あるフェスに出演できたのは

大御所メタリカから頂いたオファーのおかげ

 

2012年、サマーソニックに出演した「BABYMETAL」を見た

イギリスのカメラマンのロス・ハルフィンが

今まで見た事のないパフォーマンスだとメタリカに伝え

2013年のサマーソニックで「BABYMETAL」のステージを

メタリカが直接見て、高く評価した事がソニスフィア出演の経緯である

 

しかし、「BABYMETAL」が出演する事になり

ソニスフィア公式Facebook上ではその是非について

大きな論争が巻き起こる

 

肯定派もいたが多くは否定派

その理由は、商業目的につくられたメタルバンドが

伝統あるソニスフィアを汚すのは許せないというもの

 

ソニスフィアの伝統の一つに

気にいらないバンドにはピーボトルという

尿入りペットボトルを投げつけるというものがある

否定派の中にはこの伝統の実行を宣言する者まで現れ始める

 

↓↓ ピーボトルを投げつけられたアーティスト↓↓

恐ろしすぎるステージ

こんな場所に「BABYMETAL」が立つのである

 

さらに、ソニスフィアの運営はこのような大きな反響を見て

当初、「BABYMETAL」の忠実なファン3000から5000人のステージでの

出演となっていたものを

「Ghost」「デフトーンズ」「アンスラックス」「アイアンメイデン」を

待っているメタル狂60000人が居るメインステージに移すと決定

無名の新人バンドには異例かつ破格の大抜擢であるが

それは狼の群れに羊を解き放つように思われた

 

そんな状況の中、当日を向かえるのであるが

通常サウンドチェックにはある程度時間が与えらるはずが

急なメインステージへと変更になったせいなのか時間をもらえなかった

神バンドと音響スタッフは満足な調整が出来ないまま本番を迎える事となる

ただ、そんな中でも、さすが耳の肥えた英国のRockファン

少しのサウンドチェックで神バンドを少し味わい

ホンモノだと見抜いた人が多く居た事はプラスとなった

 

とはいえ

好奇の目を向ける数万に及ぶ群衆が

本物なのか、まがい物なのかを見極めようとしていたのは事実で

 

「BABYMETAL」としても

今後の欧米へのプロモーションを考えた場合

負の烙印を押される事はどうしても避けなければならなかった

なぜなら、再チャレンジが出来るほど欧米の音楽業界は甘くないからである

まさに雌雄を決する一発勝負

 

このような状況を

彼女たちはどのように感じていたのであろうか

ここに1枚の写真がある


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本番を前にしたメンバー3人のバックステージ写真

彼女たちにのしかかる「重圧」「緊張」「恐怖」はどれほどのもだったのか

 

日本から遠く離れた異国で、孤立無援のステージ

この時、SUは高校2年生、YUIとMOAは中学3年生

 

そして異様な雰囲気の中ライブはスタートする

 

YUIのフードが袖にひっかかる

MOAのヘッドセットは機能しない

振り付けの最初の動きが出来ない

最悪の出だし

 

でも彼女たちは崩れない

これまでに何度もアウェーを乗り越えた自信

YUIは素早く立て直し

MOAは持ち前の対応力で

微かに聞こえるドラムの音を頼りにダンスを続ける

 

彼女たちのダンスと神バンドの奏でる音が共鳴し合い

気がつけば ステージには誇らしげに堂々と3姫が君臨する姿

 

自分たちが今持てる力を全て観客にぶつけ

その反応が渦となり熱狂が巻き起こる

 

呑まれたのは観客の方だった

 

日本の音楽史を変えた

今後語り継がれる圧巻のステージの始まり

 

最初の曲でモッシュピットが出来

 

2曲目の「ギミチョコ」早くもSUは

大観衆を前にして満足そうに笑みを浮かべ

コールアンドレスポンスで観客を煽りだす

何でしょうこの肝の据わり具合は、16歳とは思えない度胸

 

次は神バンドのソロ

その超絶テクニックは観客の度肝を抜く

 

そして「かくれんぼ」「メギツネ」と続く

この時点でほぼ制圧に成功

 

そして最後の曲「IDZ」の前に

大型スクリーンにあの写真が映し出される

 

BABYMETAL04

 

2013年のサマーソニック

メタリカのギタリスト、カーク・ハメットとの写真

 

この時、多くの観客は思っただろう

「俺たちはBABYMETALを応援してもいいんだ、カークのお墨付きなんだ」

応援を躊躇していた観客のタガが外される

 

最後の曲「IDZ」が始まるや否や

今フェスで1番大きなサークルピットとウォールオブデスが出来

観客の盛り上がりは最高潮へ

まさに力でねじ伏せたのです

 

全てが終わり会場には

「One more song!」「We want more!」とアンコールを求める声が・・

 

完全アウェーのロックフェスにおいて

一切の策を使わずに真っ向勝負で挑み

BABYMETALにしかできない音楽とパフォーマンスで

そして「日本語」で

 

平均年齢15歳の少女たちが

6万人の殆どが外国人の前で煽って歌って踊ったのである

 

もしも映画や小説で、こんな筋書きを描けば

予定調和にもほどがあると言われかねない位の完全勝利

 

観客の誰もが、フェスの主役として彼女たちのことを話し

彼女たちのTシャツは2日経っても1番の売り上げだった

 

主催者は実質2番目の出番で

昼間の時間帯にこれだけ多くの観衆が集まったのは記憶が無いと言った

 

現地メディアは

「フェスの最大の成果はBABYMETALを呼んだこと」と言わしめた

 

この日を以って

英国はBABYMETALにとって第2のホームとなった

 

日本の中高生が起こした奇跡

チャンスをつかんだ伝説のライブはコチラ

 

Full version

 

 

 

最後の曲「IDZ」

 

なぜこれ程まで目頭が熱くなるのか

もちろんパフォーマンスの高さもあるが

しかし理由はそれだけではない

 

オッサン達は、特に洋楽を聴いていたオッサン達は

彼女たちの夢に自分たちが若かりし頃に

ほのかに見ていた夢を乗っけているのではないだろうか

 

日本のアーティストが

いつの日か世界のトップスターたちと肩を並べ活躍する事を・・

しかし世界の壁は高く、傷を付ける事すらできない現実

 

あの宇多田ヒカルでさえも

洋楽テイストの楽曲を用意し、もちろん英語で勝負したが

海外進出は叶わなかった

 

それ以来

「どうせ戦っても・・無理・・粉砕されるだけ・・」

海外で勝負しようという日本人はいなくなったかに見えた

 

そんな中でオッサン達は「ソニスフィア」を見るのです

最初は「まさか」という思いが

「マジか、マジか」・・と震えだす

 

狭い世界といわれているMETALの壁を

ポニーテール、ツインテールとチュチュっていう姿でぶち壊す

 

巨大な壁として立ちはだかると思われたメタルの巨匠たちが

援護射撃をするという思ってもみない現実

 

諦めかけていた夢が蘇る

気が付けば熱い涙が流れるのである

 

彼女たちの活躍は

聖地ウェンブリーアリーナを満員にし

UKの総合チャートでもトップ10に迫る勢いで

米ビルボードチャートでは坂本九以来トップ40入りを果たす

 

ウェンブリーでのライブで「THE ONE」の演奏が始まると

各国から集ったファンが、自らの国旗を誇らしげに掲げていた

 

広島出身で平和への思いが大きいSUが語る

「争いの無い世界を求めBABYMETALの音楽が、

その橋渡しの一助となれば嬉しい」

あながち有り得る気がしてくるのです

 

東京オリンピックの閉会式で

是非そんな光景が見てみたいと思うのです

 

 

日本人が未だかつて到達したことのない領域に

この先いったいどこまで突き進むのか・・・

この軌跡を、リアルタイムで見届ける事の幸福を、逃してはならない

 

まだ十分間にあうぞ!

立ち上がれオッサン達!!

 

 

そして私は「発動」するのである

 

 

発動編へと つづく・・

 
BABYMETAL 接触編01

BABYMETAL 接触編02

BABYMETAL 接触編03

BABYMETAL 接触編04

 

BABYMETAL 発動編

 

 



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Category: その他

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BABYMETAL 接触編04 への2件のフィードバック

  1. IZO8823 より:

    はじめまして☆ブログ楽しく読ませて頂きました!
    自分が全く!同じ想いで涙したのは〜去年の事でした。
    ウェンブリーアリーナで始まった、2016年のワールドツアーを〜各会場から海外メイトが、リアルタイムでペリスコ中継してくれるを、めっちゃワクワク見てました☆

    • kyotokentei より:

      有難うございます。同じ想いで涙している方が居られる事が嬉しいDEATH!! ペリスコで海外の同志と繋がれるっていうのは、まさにベビメタらしい話ですね。

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