芹沢鴨が最後の晩餐をした花街島原の揚屋「角屋」JR山陰線「丹波口駅」の東のエリア

ここは、京都の花街(はなまち)のひとつ

「島原」があった場所

 

花街とは

芸妓屋、遊女屋が集まっている区域を指す名称

※ 芸妓(げいぎ)とは、舞踊や音曲・鳴物で宴席に興を添え、客をもてなす女性

※ 遊女(ゆうじょ)は、遊郭や宿場で男性に性的サービスをする女性

 

今日の花街は

売春防止法が施行された1957年以降

芸妓遊びのできる店を中心に形成される区域を指している

 

・・・・・・

 

JR「丹波口駅」から

高架の線路下を南に向かって少し歩くと

島原住吉神社に着く

 

P1400456a

 

小さな神社

梅の木が一本

開花まではもう少し

 

P1400453a

 

この神社の角を曲がる道が

島原に入る道

 

少し進むと

昭和60年まで揚屋(あげや)として営業していた

「角屋(すみや)」につながる

 

※ 揚屋とは、料亭・宴会施設

 

P1400475a

 

花街「島原」は

単に遊宴だけではなく

和歌や俳諧などの文芸が盛んで

江戸時代中期には島原俳壇という

俳句を作る人々の社会が形成されるほどの活況を呈した

 

P1400472a

 

また、老若男女の出入りも自由で

島原で働く女性達も

手形があれば自由に外へ出ることができ

江戸の吉原と違い開放的な町であった

 

P1400468a

 

よく聞くはなしで

「島原の太夫や芸妓は体を売らなかった」

「島原は遊郭ではない」

という説があるが・・

 

戦前の内務省警保局の公式見解では

島原は遊郭であると判断されている

 

当時の芸妓は

貧しい家の娘が集まっており

多額の前借金を背負って芸者屋に年季奉公をしていた

 

年季奉公契約書には

「抱え主からの売春指示には従い、借金返済のため努力する」

という条項があった

 

P1400485a

 

京都の六花街の一つに数えられた「島原」であったが

立地条件の悪さや格式の高さが原因で衰退

花街としての営業は昭和52年(1977)で途切れる

 

P1400494a

 

今回「角谷」を訪れた理由は

「京の冬の旅13年ぶりの公開」と称し

新選組も通った旧花街の揚屋建築を

3/14(火)まで公開されているため

 

P1400509a

 

「臥龍松(がりょうしょう)の庭」

「松の間」「台所」などの一階部分が公開との事

 

楽しみにやって来ました

 

P1400512a

 

揚屋建築を今に伝える唯一の遺構「角屋」

 

料亭と同じような用途で使用され

太夫や芸舞妓を派遣してもらい

歌舞と食事を楽しんで頂いていた

 

さっそく中に入ってみると

玄関を入ってすぐに「台所」

 

P1400597a

 

滑車を使い

井戸から水をくみ上げ

 

P1400577a

 

釜戸で調理

昔の生活が目に浮かんできます

 

奥へと進むと

中庭が現われます

 

P1400532a

 

小さな庭ですが

解放感を与え

 

P1400536a

 

見る者に落ち着きを与えます

 

さらに奥に進みます

 

P1400535a

 

廊下の奥には

「臥龍松(がりょうしょう)の庭」

 

P1400553a

 

そして

この庭を眺める事が出来る

「松の間」

 

P1400591a

 

文久3年(1863年)

この松の間で新撰組の初代筆頭局長

芹沢鴨(せりざわ かも)が大宴会を行う

 

P1400560a

 

その日

壬生の八木邸に帰宅後

暗殺される

 

P1400541a

 

芹沢の最後の晩餐

縁側からこの素晴らしい景色を眺めたのでしょうか

 

感慨深くなります

 

 

営業当時の壁紙や照明などを再現された「角谷」で

タイムトリップ

 

楽しめました

 

問題

島原の前身は、1589年に( だれ? )の許可を得て、原三郎左衛門らが二条柳馬場に花街を開設。その後六条三筋町に移転し、さらに1641年に現在の地に移された。急な移転騒動が当時の島原の乱に似ていたことから、島原と呼ばれるようになった。

   

 

<解説>

嘉永4年(1851)の大火で

島原のほとんどが焼失。

祇園新地で仮営業をしていたが

大半が島原に戻ることなく

街は寂れていった。

 

明治以後は

公家、武家の常連客がいなくなり

さらに窮状に置かれる。

 

昭和初期までには

娼妓(遊女)本位の花街になっており

ついにはお茶屋組合が解散して

普通の住宅地と化した。

 

 



いつも応援有難うございます!
お手数をお掛けします。 m(_ _)m

人気ブログランキングへ

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村



About the Author


Comments are closed.


2024年11月
« 11月    
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

アーカイブ







分類