和歌山県北部の山の中
標高900mの場所に忽然と現れる宗教都市
世界遺産の「高野山(こうやさん)」
多数の寺院建築が立ち並ぶ中
最大の聖地「奥の院(おくのいん)」は
弘法大使(空海)の御廟(ごびょう)がある
特別な場所
※御廟=埋葬室
空海の御廟に続く参道には
約20万基ともいわれる墓石、供養塔、霊屋、慰霊碑などが
密集して並んでいます
名も無い一般の方々のお墓から
織田 豊臣 徳川 伊達 前田 武田 上杉
薩摩 長州 毛利・・・まで
過去から現在の幾千万の人々の霊が眠る場所
あらゆる人達のお墓が分け隔てなく並び
全てを包み込んでしまう空間
そんな参道を進むと
「御廟の橋」へ辿りつきます
「御廟の橋」の前で手を合わせる人
ここから先は、弘法大使(空海)の御廟の霊域
写真撮影、飲食、携帯電話、大きな声で話すことは全て禁止
行きも帰りも、この橋の前では合掌します
写真奥の燈籠堂(とうろうどう)
1000年近く燃え続けている
祈親燈(きしんとう)、白河燈(しらかわとう)があり
この堂の裏側に御廟があります
御廟は
弘法大使(空海)の入定(にゅうじょう)の地であり
今も瞑想を続けているといわれています
<入定とは>
真言密教の究極的な修行のひとつで
僧侶が土中の穴などに入って
瞑想状態のまま絶命し
即身仏(ミイラ化)となり
衆生救済(しゅうじゅうさいど)を願うこと
※ 衆生救済とは、仏道によって、生きているものすべてを迷いの中から救済
<入定の方法>
●木食修行を行う(土中入定のための準備)
穀類の食を断ち水や木の実などで命を繋ぎ
体の脂肪や水分などを落とし
ほぼ即身仏そのものの状態にまで
体を作っていくという大変な荒行
※ 入定直前には漆の樹液を飲み、汗をかき、嘔吐を繰り返し、最後まで身体に残された水分を絞り出した。漆の樹液には細菌や蛆(うじ)などの繁殖を抑える効果もあり、即身仏となったあと防腐剤としても機能していた
●土中入定を行う
土中に石室を設け、そこに入る
竹筒で空気穴を設け、完全に埋める
僧は、石室の中で断食をしながら
鐘を鳴らし読経するが
やがて音が聞こえなくなり
長い歳月と共に姿を現すとされる
身が引き締まるような感覚
厳かで神聖な空間
うまく表現することが難しいですが
大きな衝撃を受け圧倒されました
いつも応援有難うございます!
お手数をお掛けします。 m(_ _)m
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