今のように
インターネットが普及していない頃
看護師の相方が
仕事の知識を得る為に
利用していたのは「本」でした
当時、京都において
専門書が充実している書店といえば
「丸善」
そんな理由で
「丸善」にはよく付き合わされたものです
相方といえば
「本」選びにダラダラと2時間以上も掛ける
いつもの買い物パターン
「本」好きであった私、
相方による買い物地獄も
それが「本」であれば
なんとか付き合う事ができました
そんな思い出のある「丸善」が
2005年に閉店した際は
さすがに寂しい思いをした事を憶えています
時がすすみ・・2015年
河原町三条下ルの「京都BAL」に
「丸善」が再出店されました
しかし、
2005年の閉店から10年という時間は
時代を大きく変え
ネットに繋げば情報が溢れ
「本」が欲しければPCから注文と・・
あの懐かしい「丸善」に行く機会が
中々ありません
・・・・・・・・・・
その情報を知ったのはラジオから
書店「丸善」に「マルゼンカフェ」なるものが
併設されており
そちらで頂ける「ハヤシライス」が
絶品との事
とりあえず
行ってみよう!
「京都BAL」
そのビルの地下1、2階がすべて「丸善」
「マルゼンカフェ」は地下2階の隅
店舗と書籍コーナーとの間には隔てる壁は無く
本に囲まれた空間
席に着いて
「ハヤシライス」を注文
実は「ハヤシライス」と「丸善」には
深い関わりがあります
明治2年1月1日(1869年2月11日)創業の「丸善」
その創業者の早矢仕有的(はやしゆうてき)
この方が日本で初めて
「ハヤシライス」を作った人なんです
早矢仕有的は
日本を訪れていた外国人を自宅に招き
肉や野菜をゴッタ煮したものを
ご飯に添えて振舞っていました
やがてこの料理は
「早矢仕さんのライス」と呼ばれ
ついには「ハヤシライス」の名で
街のレストランのメニューになったと言います
そしてここ「マルゼンカフェ」では
「早矢仕ライス」の名で提供されている
その「早矢仕ライス」がこちら
早矢仕オムライス
彩り野菜の早矢仕ライス
ワインの風味が漂い
深いコクがとても美味しいです
そして、もうひとつの看板メニュー
「檸檬(れもん)」
京都店限定のスイーツ
大正14年に発表された
梶井基次郎による小説「檸檬」が
商品誕生の発端
物語は
三条通麩屋町に在った
「初代 丸善 京都本店」に主人公が立寄り
書棚の前にレモンを置き
爆弾を仕掛けたつもりで
逃走するという空想が描かれている
レモンをくり抜いて皮を器に
スポンジケーキ、ゼリー、レモンサワークリームの
三層仕様
三つのコントラストが
甘味と酸っぱさを程良く融合
とても美味しいです
創業140年を誇る老舗書店「丸善」
調べてみると逸話がいくつも出てきます
いにしえの時をしのびながら
「早矢仕ライス」を食す
いかがですか
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