京都の夏の風物詩
「床」
「床」とは
川の上や川を鑑賞できる屋外の位置に座敷を作り
そこで料理を楽しむというもの
京都では4か所の「床」があり
「鴨川納涼床」
「貴船の川床」
「高雄の川床」
「しょうざん渓涼床」
中でも「鴨川納涼床」が1番有名で
今回私が体験した「床」でもあります
四条大橋から
桃山時代からの歴史がある
「鴨川納涼床」は
京都の市街地を南北に流れる鴨川西岸の
二条から五条の間の料亭・旅館100店余りが
河原に「床」を組んで営業
先斗町通(床のあるお店が多く集まっています)
そして私が伺ったお店は
四条下ル木屋町通沿い、団栗橋と松原橋の間
「鳥初 鴨川 (とりはつかもがわ)」
大正十年より、鳥の水炊き一筋のお店
「床」を楽しむためのポイントは
床座敷の席位置と
雨降り時の室内空間
せっかく「床」で料理を楽しむのですから
景色が堪能できない席位置であれば満足度も半減
また、雨降り時には室内へ移動となるのですが
その空間が、壁で覆われたものであれば
まったく意味のないものとなってしまいます
その点に関して
今回の「鳥初 鴨川 」さんはバッチグー(ばっちりGOOD)でした
まあ、今回幹事をしていただいた
経験豊かな職場の先輩の交渉力もあるのですが
席位置は床のきわで景色も最高
もし雨が降った際の室内も
開放感があり、外の景色が堪能できるものとなっています
実は意外と知られていないのが
地元京都人は「床」を利用した経験が少ないという事実
仕事の接待で利用することはあるようですが
プライベートでの利用は案外少なく
お客様のほとんどが他府県や海外からの観光客
かく言う私も今回が「床」デビュー
お店選びは経験豊かな方の意見を聞くのが一番かと
さて、旅館のような佇まいの「鳥初 鴨川 」
その料理の方は・・
メニューは鳥の水炊きコースのみ
和服の仲居さんがお世話をしてくれます
まずは
鍋から白濁のスープを湯のみにすくい出し
塩、生姜汁、七味を少量入れて頂きます
いやーーこれが旨い!絶品!
創業以来、守り続けておられる秘伝の味との事
一般家庭では出せない味です
このスープでの鍋
美味しくないはずがない!
ホロホロジューシー鶏肉や野菜を
ガッツリ頂きました
梅雨の時期
湿度と暑さの中「水炊き」?
少し心配してましたが
川からの涼しげな風が吹き
暑さを感じる事はありませんでした
(ちなみに、この日の日中は35度超え)
京の夏を彩る鴨川納涼床
日の暮れに浮かぶ床のもと
川風に涼みながら夕げのひとときを楽しむ
「床」が愛されている理由が
少しわかりました
いつも応援有難うございます!
お手数をお掛けします。 m(_ _)m
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