駅の呼び名 と 高山寺(西院)西大路四条を東へ少しの所

「高山寺(こうざんじ)」

 

阪急京都線の「西院駅」と

嵐電「西院駅」の間に在るのですが

 

P1270099a

 

「西院駅」を

阪急京都線は「さいいん」と呼び

嵐電は「さい」と呼びます

 

この二つの駅の呼び名は

「高山寺」のヒストリから名付けられたのですが

なぜ呼び名が違うのか

 

P1270096a

 

 

<阪急京都線の場合>

 

もともと高山寺は

淳和上皇(じゅんなじょうこう)の離宮「淳和院」であった

 

院は御所の西に位置しており

西の院「さいいん」と呼ばれていた事から

その呼び名を駅名とした

 

P1270104a

 

 

<嵐電の場合>

 

平安時代

高山寺の辺りには河原があり

少し西に行けば西京極(にしきょうごく)という

魔界との西の境と考えられる場所があった

 

その事から「さいいん」の河原は

三途の川の河原と考えられていた

 

P1270089a

 

平安時代の高僧

空也上人(くうやしょうにん)は

この河原を「賽(さい)の河原」と呼び物語をつくる

 

「賽」とは

親より先に死んだ子供たちが

親不孝の罰として

三途の川の河原で石を積むこと

積んだ石は鬼が崩し

また石を最初から積むというもの

 

高山寺には

「西院(さい)之河原 旧跡」

と刻まれた碑が建っている

 

ここから駅名の呼び名にした

 

P1270095a

 

そして現在

高山寺は安産祈願のお寺として有名です

 

問題

「賽(さい)の河原」の物語をつくった空也上人(くうやしょうにん)の彫像は、( 何寺? )が所蔵する立像が最も有名で、国指定の重要文化財である。

※ 仏師運慶(うんけい)の四男である康勝(こうしょう)の作

   

 

<解説>

空也上人(くうやしょうにん)の彫像は

首から鉦(かね)を下げ

鉦を叩くための撞木(しゅもく)と鹿の角のついた杖をもち

わらじ履きで歩く姿を表している。

 

6体の阿弥陀仏の小像を針金で繋ぎ

開いた口元から吐き出すように取り付けられている

この6体の阿弥陀像は「南無阿弥陀仏」の6字を象徴し

念仏を唱えるさまを視覚的に表現している。

 

後世に作られた空也の彫像・絵画は

全てこのような造形・図像をとる。

 

 



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