京都では
お盆は六道さんで始まると言われています
松原通
8月13日から始まる京都のお盆
その前の7日から10日までの4日間に
ご先祖の御魂(みたま)を迎えるため
「六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)」 に参詣する
「六道まいり」の風習がある
六道珍皇寺山門
「六道」とは
地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の六つの世界の事
死後はこの六道を輪廻転生(流転)するという
六道珍皇寺本堂をバックに三界萬霊供養塔
平安時代、六道珍皇寺の建つ辺りは
墓所のある鳥辺山(とりべやま)の麓になり
「六道の辻」と呼ばれた葬送の地で
冥界への入口とされる場所であった
「六道まいり」の参詣順序はこのようになります
緑の葉っぱが高野槇
境内参道の花屋で高野槇(こうやまき)を買い
本堂で水塔婆(みずとうば)に戒名を書いてもらう
(水塔婆=薄い木の板)
紐を引くと鐘が鳴ります
ご先祖を迎えるための「迎え鐘」を撞(つ)く
この鐘の響きは10万億土の冥土まで届き
ご先祖はこの音色で、この世に呼び寄せられる
お線香の煙で水塔婆を清め
石地蔵が並ぶ「賽(さい)の河原」にて高野槇の葉で
水塔婆に水むけをする
これは濁世(じょくせ)での穢れを清めるとともに
浄水にて喉の渇きをまず癒してもらう意味がある
鐘の音に呼ばれたご先祖様は
槇の葉に乗り
迎え人とともにご帰還される
ご先祖様を大切に想う「六道まいり」は
仏教宗派を超え
京都の家庭に深く根ざした年中行事となっています
8/10までの「六道まいり」
時間のある方は
いらしてみてはいかがですか
あ!そうそう
「六道の辻」は異界への境界とされている場所なので
気を抜くと、ふっと冥界へすい込まれるかも・・・
お気をつけて
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